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この記事を監修した人

檜田 和毅
檜田 和毅
シェルパ税理士法人 パートナー 公認会計士・税理士・MBA(国際経営学)

四大監査法人の一つに勤務後、米国へのMBA留学を経て、2013年に参画、2016年の税理士法人立ち上げよりパートナー

上場準備会社のIPOプロジェクトの責任者として実際の上場まで従事した経験を持ち、国際税務やM&Aにかかる会計税務も専門とする。

アメリカのビジネススクールで勉強していたとき、学校から、生徒それぞれに名刺が配られていました。 

ビジネススクールとはいえ、学生ですから、ビジネスマンのようには名刺を交換する機会も多くないので、普段はもちろんあまり使いません。 

ただ、「いつ、誰と、どこで出会うか分からないでしょう?だったら常に準備をしておくべきだよね?」という趣旨のことを言われました。 

日本ではあまり聞きませんが、アメリカにはエレベーターピッチというものがあります。 

仮の話ではありますが、偶然投資家と同じエレベーターに乗り合わせたなら、そのチャンスを活かして目的階までの30秒の間に、自社に投資を検討させたい。30秒という短い時間の中で、自社のビジネス、どんなメンバーで何を解決しているか、どんなチャンスがあるか、なぜあなたが当社に投資をするべきか、どんなリターンがあるか、を説得するスピーチを、アメリカのベンチャー企業の経営者たちはみな用意しているといいます。 

弊所は投資を受けられる法人ではないのでエレベーターピッチは特に用意していませんが、弊所が何を大事にして、何を目指しているのか、いつでも話せます。それはエレベーターで誰かと会うことを想定して準備しているわけではなく、弊所の理念に近いことだからすぐに話せることではあります。ただし直感を大事にしつつも日々お客さまに接しさせて頂きながら決意を固めていったことであり、それでいて考えに考えを重ねて決めていったことでもあり、もはや行動の規準になっています。 

変化の激しい現代は、定量的な目標設定や成果測定だけでは安定的な判断、行動、動機付けをすることは難しく、重要なのはセンス・メイキング、すなわち腹落ちであるといいます。近頃パーパス経営という言葉を聞きますが、「我々は何のために存在しているのか」を語り、それに共感しているからこそ組織のメンバーが一丸となって行動できる、という状態が大事なようです。 

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