国際税務
記事数 19
YouTuberのアメリカにおける源泉徴収
YouTuberの所得税が源泉徴収されてしまう? アメリカのGoogleが、運営するYouTubeから得た収益について、アメリカの視聴者が動画を再生したことで生じる部分については所得税を源泉徴収(天引き)した上で報酬を支払うこととしました(https://support.google.com
海外赴任先での住宅補助などの税務上の取扱い
海外赴任における福利厚生等の税務上の取り扱い 海外赴任者に対しては、現地における安全への配慮から、住宅や車両、運転手などを会社から支給することがあります。住宅については、現地の治安の悪い地域に居住した場合にトラブルに巻き込まれてしまうリスクを避けるために、現地におけるいわゆる高級
海外赴任者の退職金
退職金計算における海外赴任期間の扱い 退職金規程などを設けている会社では、社員が退職した際に退職金を支払うことになると思いますが、対象となる社員が海外赴任により海外子会社に出向等していた場合には、規程上のルールにもよりますが、当該海外赴任期間も勤続年数に含
現地法人の支援目的の海外出張について
海外出張に関する課税関係 海外赴任ではなく、日本本社の社員が海外子会社に様々な支援目的で出張することもあると思います。営業支援、開発支援、製造支援など、現地のリソースの状況に応じてや、当該業務が日本の本社の事業上も重要な場合などには、本社のリソースを海外赴任ではなく(まずは)出張
海外赴任者の二重課税の排除
海外赴任者に起こりうる二重課税 海外赴任者が、現地国と日本の双方で給与を受け取ることとなる場合でも、居住国での課税が基本となることから、日本では所得税を課されず、日本で受け取る分も含めて現地国のみで所得税を申告・納税すればいいことになります。ただし、これは日本の非居住者に該当した
海外赴任者の社会保険
海外赴任時は保険をどうすればいいのか 海外から来日して勤務している方々が日本の社会保険に加入する義務があるのと同様に、日本から海外に赴任した社員の方々も現地の社会保険に加入する義務がある場合が多いです。香港のように公的な健康保険制度がそもそもない国や、シンガポールのように社会保険
海外赴任中の不測の事態への対応
海外事業や海外赴任に与える影響 現在、中国を発信源として新型コロナウィルスが世界的規模で感染拡大し、日本においても対策が迫られています。社員を海外赴任させている企業は社員を緊急で帰国させたり、海外事業を行っている企業が社員の海外渡航を制限したりしています。海外事業からの撤退を表明する企業も
海外赴任時の諸に対する税金
海外赴任者が受け取る諸手当の課税関係海外赴任に限らず、社員が国内や海外に出張した際や国内での転勤などでも、追加的に諸手当を支給することがあると思います。家族手当や役職手当などの一般的に支給される諸手当は給与所得を構成し、所得税や社会保険の対象となりますが、通勤手当などについては(社会保険の算
恒久的施設について
恒久的施設とは恒久的施設とは、英語では Permanent establishment といい、日本でも略してPEなどと呼ぶことがあります。「PEなくして課税なし」というように、PEは、海外において課税の対象とするかどうかの判断をする、どちらかというと法人税に関係してくる概念です。 まず
出国税について
◆”出国税”について 平成27年度税制改正により、2015年7月1日以降に国外に転出する際に対象となる資産を1億円以上保有している一定の居住者は転出の時点で課税されることとなりました。これは国外転出時課税制度といい、2019年1月7日から適用されることとなった国際観光旅客税の別名である出国税