法人の事業者や個人事業主が資金調達を検討した際に、選択肢の1つとなるのがビジネスローンです。銀行からの資金調達を検討する場合もありますが、審査に時間がかかったり融資そのものが受けられなかったりすることも珍しくありません。
ビジネスローンは事業者ローンとなる金融サービスですが、どのような特徴やメリット、デメリットがあるのでしょうか?ここでは、ビジネスローンの内容を中心にご紹介していきます。
ビジネスローンとは?特徴も併せてご紹介!
ビジネスローンとは、事業資金という目的のために利用できるローンです。この目的は、法人経営者や個人事業主が資金繰りを改善するための手段であり、原則として無担保で借りられるのが特徴です。開業資金や設備資金、運転資金として借り入れる企業が多く、特に資金繰りが困難な事業者にはメリットを感じやすいでしょう。
このビジネスローンは、法人とフリーランスを含んだ個人事業主が対象で、金融機関によっては年齢制限を設けている場合があります。また、一般的に利用されるフリーローンやカードローン、ギャンブルや投資、生活費の補填など他の目的に使用することはできません。
銀行の融資が待てない、審査に落ちてしまった、銀行から借りるほど大きな金額ではないという場合に便利なビジネスローンは、担保や保証人の心配もなく、借り入れ審査が優しくて資金調達がスムーズなことから個人事業主や中小企業でも借りやすくなっています。
ビジネスローンはどこで借りられる?
ビジネスローンは銀行や信販会社、銀行と会計ソフト、ノンバンクなどで提供しています。ビジネスローンを提供している金融機関と概要について解説していきます。なお、金利等は本稿執筆時点の情報になります。
【銀行】
◎メガバンク
・金利平均:1%~14.1%
・限度額:約1億円以内
・審査日数:3~5営業日
・審査の厳しさ:通常の融資と比較すると通りやすいが、他の金融機関よりも厳しい
◎地方銀行
・金利平均:3%~15.0%
・限度額:約300万円から1,000万円程度が多い
・審査日数:3~5営業日
・審査の厳しさ:メガバンクと比較すると通りやすい
【銀行と会計ソフト】
◎ジャパンネット銀行
・金利平均:1.45%~13.75%
・限度額:3,000万円まで
・審査日数:最短5営業日
※freee会員専用となります。
◎横浜銀行
・金利平均:(固定金利)年2.5%~、(変動金利)年2.7%~
・限度額:5,000万円まで
※freee会員専用となります。
【信販会社】
◎ライフカード「ライフローンカードビジネス」
・金利平均:7.8%~18.0%
・限度額:300万円まで
・審査日数:即日~
・審査の厳しさ:通りやすい
◎オリコカード「ビジネスサポートプラン」
・金利平均:6.0%~15.0%
・限度額:最大1,000万円まで
・審査の厳しさ:通りやすい
【消費者金融】
◎アイフルビジネスファイナンス「事業者ローン」
・金利平均:3.18%~18.0%
・限度額:最大1,000万円まで
・審査日数:最短即日~
・審査の厳しさ:通りやすい
◎アコム「ビジネスサポートカードローン」
・金利平均:3.0%~18.0%
・限度額:最大800万円まで
・審査日数:最短即日~
・審査の厳しさ:通りやすい
ビジネスローンは上記で説明したように、銀行や会計ソフト、信販会社や消費者金融などで提供しています。これらはどれも取り扱う場所によって条件が異なります。
同じ銀行でも、メガバンクと地方銀行ではメガバンクの方が低金利で限度額も高くなっていますが、地方銀行などと比較すると審査が厳しい所が多いでしょう。一方、銀行と会計ソフトが提供しているビジネスローンは、会計ソフトで決算書などを作成した場合、この情報を元にしてビジネスローンの審査や申請が可能です。
またクレジットカード会社などの信販会社は、銀行のビジネスローンに比べて審査が通りやすい反面、金利が高めに設定されています。消費者金融に関しては、ATMから即日融資を受けられるため、急な借り入れに適しています。
ビジネスローンのメリットやデメリットは?
ビジネスローンには、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?ここではメリットやデメリットを中心にご紹介していきます。
メリット
・早く融資が受けられる
ビジネスローンの場合、申し込みから融資までの時間が短いのが大きなメリットでしょう。
そのため、必要な時に素早く資金調達が可能です。
・審査の基準が優しい
ビジネスローンは、銀行の融資が受けにくい中小企業のために誕生したので、審査基準が優しく設定されています。
銀行では借りにくい企業にとっては、大きなメリットとなるでしょう。
・担保や保証人が必要ない
ビジネスローンには、担保も保証人も必要ありません。
そのため、個人事業主などは特に借りやすいでしょう。
・総量規制の対象ではない
賃金業法には、総量規制というものがあります。
個人が借り入れできる金額が年収の3分の1までというものですが、ビジネスローンは総量規制の対象外なので融資が受けやすいです。
デメリット
・金利が高い
ビジネスローンは、他と比較すると金利が高めに設定されています。
通常の融資では1%以下のところも多くなっていますが、ビジネスローンは1%以上になる場合がほとんどです。
長期間の借入で利息が大きくなる可能性も高くなります。
・少額の借入しかできない
ビジネスローンの内容にもよりますが、借入金額の上限が低めの所が多くなっているため、高額な融資を受けることができません。
・今後の融資に影響を受ける可能性がある
ノンバンクのビジネスローンで融資を受けた場合、今後他の金融機関での借入審査が通りにくくなる可能性があります。
最適なビジネスローンを選ぶなら
最適なビジネスローンを選びたいが、何が合っているのかわからない方もいるでしょう。特に個人事業主としてスタートしたばかりであれば、なおさら融資について知らないこともあると思います。
このような悩みを抱えているなら、シェルパグループをご活用ください。シェルパグループでは、資金繰りや融資申し込みに関してもサポートしています。経験や実績もあり、それぞれのお悩み解消に向けてアドバイスいたします。
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