事業で銀行からお金を借りる場合の流れと必要書類について

様々なシーンで活用されることの多い銀行は、各種ローンの手続きができるほか、事業計画を立てている人がお金を借りられる融資も行われています。ここでは銀行融資にスポットを当て、銀行融資申し込みの流れを詳しくご紹介していきましょう。

お金を借りる銀行とプランの選定

まずは融資を受ける銀行を決めなければ事業計画の話は進みません。そもそも融資は多くの金額の資金調達となるため、銀行に問題があって融資が受けられなくなったら大問題に発展する可能性もあります。

これまでには銀行の倒産で痛い目に合ってきた人はたくさんいます。安易に銀行を選んで失敗となったら、この先何十年も後悔が続いてしまうので各銀行の特徴をよく確かめて比較し、じっくりと検討してから選ぶべきでしょう。

加えて銀行では融資という括りサービスであっても様々なプランが用意されています。中小企業向けや個人事業主向け、新規事業主向けなど、様々なプランがあるので、こちらもよく確認して自身に最適なものを選ぶ必要があります。

自分が融資を受けられるのか条件を確かめてみる

銀行からの融資は簡単なものではありません。起業・開業したい人全員に簡単にお金を貸してしまっていては、借りたお金を返さない人もたくさん出てきてしまいます。そんな間違いを起こさないために、銀行側も条件を設けて工夫をしているのです。

銀行融資を受けるのに満たすべき条件は銀行によって少々違うものの、多くの場所が以下の条件を必要とします。

・事業を行っている、もしくはこれから行う予定である
・事業で利益が出ている、または過去に出ていた実績がある
・一定以上の自己資金がある
・一定以上の事業経験を持っている
・事業計画書を作成し提出が可能である
・計画書に書かれた数字を裏付けるような領収書や明細書を持ち、証拠書類として提出できる
・印鑑証明書・登記簿謄本といった事業に関わる書類も提出できる
・借入額が多すぎず、借入と収入のバランスが安定している

上記の8つはどの銀行でも融資を受けるのに必要となってくる条件です。これが最低ライン条件であり、銀行によってはさらに厳しい条件を設けている場所もあることでしょう。

しかしながら厳しい条件である場所の多くは、金利が低い、倒産の心配性が少ないなどのメリットを持つところが多いです。単に条件が厳しいからといって、審査を受ける銀行を絞ってしまっては損する可能性もあるので、この点も踏まえて銀行の選定は慎重に行っていきましょう。

融資の申し込みを行う

様々な面から考えて自身に合った銀行が「これだ!」となったら実際に融資の申し込みを行っていきましょう。融資は銀行の融資申し込みページに問い合わせ先が書かれています。始めて融資を受ける方は電話から申し込みをするのがいいでしょう。口頭で説明を受けて相談しながら進められるのでおすすめです。

この際に融資のプランの見直しもできることでしょう。再度プランの確認を行い、担当者に質問して不満点がなければ実際に融資契約へと進んでいきます。

必要書類の準備

銀行の融資はクレジットカードの申し込みのように簡単ですんなりと終わる物ではありません。WEBからの申し込みができる銀行はあるものの、手続きを完了するまでには時間がかかり、担当者と相談しながら進めていく他、様々な書類を用意しなければなりません。

準備する書類としては銀行によって多少異なりますが、多くの銀行が以下の書類を必要とします。

・事業計画書(経営計画書・経営方針説明書)
・商業登記簿謄本(登記事項証明書)
・資金使途資料
・決算書(損益計算書)
・試算表
・資金繰り表
・銀行取引明細表(銀行取引一覧表)
・納税証明書
・借入申込書
・印鑑証明
・その他会社案内、株式名簿などの書類

このようにたくさんの書類が必要になってくるのです。これから初めて起業するという方は、決算書などはない…と疑問を感じることでしょう。そのような場合には作成した事業計画書から、安定した経営ができる人だと分かれば融資を認められるようになっています。

加えて融資を受ける際には信用が大事だということを念頭に置き、融資の申し込みをするまでに金融事故を起こしていないか今一度チェックしてみましょう。以前金融事故を起こしていると借り入れできる可能性は低くなってしまいます。金融事故を起こした履歴は消えないものの数年経つことで、再度問題なくお金を借りられるようになるので安心してください。

銀行と面談を行う

各書類が準備得来たら面談を行っていきます。面談では、事業内容や融資に申し込んだ理由、さらには自身のこれまでの経歴や自己資金の額なども聞かれるようになっています。

融資が下りる確率を上げようとして偽ったこと口にするのはやめましょう。嘘だと言うことが銀行に知られれば信用を下げ、融資が受けられなくなる場合もあるので気を付けてください。

銀行事業融資の流れについてのまとめ

事業主の助役となる融資は銀行で受けられ、受ける銀行やその銀行の中でも用意されているプランによって様々な違いがあります。銀行を選定する際は安易に選んではいけません。じっくりと検討する他、必要な書類をたくさん用意したり、面談を行ったりと大変なことが山ほどあるでしょう。

銀行融資を受けることに悩んでいたら銀行に相談する他、ぜひともシェルパグループの力をご活用ください。多くの事業主をサポートしてきたスタッフが、事業主一人ひとりの悩みに寄り添い最適な銀行・プラン選定を行い、必要書類集めについてもアドバイスいたします。

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