銀行が提供するビジネスローンとは?プロバー融資との違いも解説

事業資金を得たい時、経営者や個人事業主は銀行からローンを受けたいと考える人がほとんどでしょう。しかし、銀行から事業用にローンを受けることが可能なのか、よく分かっていない方もいるはずです。

今回は、事業資金の調達ができるローンについてご紹介します。融資を受けたい中小企業の経営者や個人事業主は参考にしてみてください。

法人・個人事業主向けに提供されるビジネスローン

法人や個人事業主向けに提供されるローンには、ビジネスローンがあります。事業用ローンと呼ぶ金融機関もあり、事業資金の調達を目的とした金融商品です。

具体的には、入金があるまでの運転資金や設備投資、取引先に支払う資金などに活用されます。事業を経営している、申込可能の年齢であれば基本的に誰でも申し込み可能です。

また、総量規制は例外貸付となるので、提供する業者が返済可能と判断した範囲であれば、年収3分の1を超える融資も受けられます。特に個人事業主は経費計上により経費を抑えているケースが多く、本来の総量規制では規制内の資金しか調達できません。そのため、制限が緩和される点は大きいメリットです。

さらに普通の銀行融資や公的機関の融資と比べて、融資実行までの期間が早いです。金融機関によっては即日や1週間程で実行されます。しかも、担保・保証人なしで資金調達が可能です。

ビジネスローンを提供する主な金融機関

ビジネスローンを提供する金融機関には、様々な種類があります。

銀行

銀行であれば都市銀行と地方銀行のどちらでもビジネスローンを展開しています。また、ネット銀行でも利用可能です。

都市銀行は全国で展開しており、規模が大きいので信頼性があります。低金利でローンを利用できる点が魅力でしょう。ただし、法人への融資で貸し倒れが多い現状から、ビジネスローンよりも信用保証協会の保証付き融資を進められるケースが多いです。

地方銀行では積極的にビジネスローンを展開する銀行が多いです。特に企業数が多い地域では、ローンの提供に注力する傾向があります。都市銀行よりも金利は高くなりますが、審査はやや優しいので、中小企業や個人事業主も安心です。

信用金庫

信用金庫は共同組織による非営利法人が運営する金融機関です。地域活性化や相互補助をすることを目的としており、地元の中小企業や個人が取引相手となります。

都市銀行は大手企業や中堅企業を主なターゲットとしているので、中小零細企業はローン審査に落ちやすい傾向があります。一方、信用金庫はビジネスローンの展開に積極的なので、中小零細企業も融資を認められやすい傾向があります。

ノンバンク

ノンバンクは銀行・信用金庫ではなく、消費者金融やクレジットカード会社など一般の民間企業が該当します。銀行以外の金融機関・民間企業でもビジネスローンが提供されています。

消費者金融の場合、融資までの速度はとても速いです。しかし、金利が高く、限度額まで少なめなので使い勝手はあまりよくありません。急ぎで資金が欲しい、なおかつ少額で短期の借入を希望する際に向いています。

民間企業のビジネスローンは比較的に上限額が大きく、銀行系と比べて審査スピードは早めです。また、審査も優しめとなっています。ただし、企業によって提供されるサービス内容や質が違うので、よく商品を調査して利用しなければ損をする可能性があります。

プロバー融資との違い

信用保証協会を介さず、借入人と銀行が直接契約してローンを提供することを、プロバー融資と呼びます。プロバー融資となると、銀行側は信用保証協会の保証は適用されず、100%自己責任で実行されます。

事業資金は、プロバー融資でも融資可能です。ただし、銀行にとってハイリスクな融資となってしまうため、実績が少ない中小企業や個人事業主にはハードルが高いローンと言えます。

決算書や事業計画書、業績、担保、保証人の信用力から返済能力が判断され、融資額・適用金利・貸付期間が設定されます。審査の通過には、実績を積んで決算書などの内容をよく見直すことが大切です。

プロバー融資では、銀行独自の基準で融資額や金利が決まります。一方、ビジネスローンでは500~1,000万円の融資が上限で、さらに金利は3~15%が平均です。金利に関しては、プロバー融資では1%を切るケースもあるので、ビジネスローンの方がやや高めです。

しかし、担保や保証人に関しては、ビジネスローンは原則不要です。プロバー融資は目的や信用情報次第では立てなければならないので、ビジネスローンは急ぎで資金調達が必要な場合に最適です。

銀行からの融資にお悩みの場合は

事業資金を調達したい時は、銀行からビジネスローンを申し込んでみると良いでしょう。都市銀行、地方銀行、信用金庫で実施しているので、企業の性質や規模に合わせて最適な金融機関を選びましょう。

ビジネスローンにしろ、プロバー融資にしろ、銀行から融資を得るためには企業や経営者の信用力や返済能力が重視されます。銀行は大手になるほど審査基準が厳しいので、時には事業や申請に必要の書類に見直しが必要になる場合があるでしょう。

事業資金の融資の審査に不安がある方は、シェルパグループへご相談ください。事業資金の融資は銀行以外に公的機関の選択肢もあるので、最適な金融機関の紹介や融資申請など融資に関するサポートを幅広くご提供します。

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